23:1[saga]
2019/05/15(水) 19:06:43.73 ID:5TsiVpFI0
両者は、足を開いて体を前傾に倒した状態で開始の時を待つ。
提督(さて、1週間でどこまで上達した?我が鎮守府トップクラスの軽巡洋艦・矢矧よ)
提督(せめていい勝負ができるくらいにはうまくなっててくれよ? にしても、久しぶりに見たけどこのスタートの体勢ってお尻を突き出す形になるからスタイルのいい女性がやるとものすごくエロいよな…っと、集中集中、まずは様子見だ)
提督は意外とむっつりだった。
矢矧(さっきの挑発、言い方こそ軽かったけどおそらく提督の本心のはず。たった1週間の素人に負けるはずがないと。そう思うのも当然なこと…だけど。だからこそ、提督の鼻を明かしてやりたい。勝つことまでは難しくても、せめて全力を引き出して見せる。――なにより、手を抜かれるなんて、この矢矧のプライドが許さない!)
提督「ああ、そうだ。さっきの手加減の話だが、本気を出してほしければ出させてみせろ。俺が本気でやりたくなるようなFCを見せてくれ」
矢矧「――上等!」
再び静寂が訪れる。まだ鳴らない。
もう3分は経ったように感じられる。それほどまでに2人は集中していた。
そして、2羽の燕が2人の前を横切った時、2人だけの戦いが始まった。
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