24:名無しNIPPER[saga]
2019/05/13(月) 22:22:19.35 ID:SjXC+C3T0
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ほんのもう少しだけ続くはずの映像がぶつりと途絶え、俺はほとんど飛び上がってしまった。
振り向くまでもないが、一応振り向いておく。
もちろん、そこにはリモコンを握る加蓮が居る。
「事務所でえっちなビデオ観ないの」
「観てない」
「目つきがやらしかった」
「嘘だろ……」
「嘘だけど、恥ずかしいからダメ。色々と」
言いながらリモコンを操作し、デッキからディスクを取り出す。
ケースにしまい直すと、俺の胸元へぽすんと押し付けた。
くいと振られる指先へ従うように、明かりを落として映写室を後にした。
「で、何で観てたのアレ?」
「いや何でと言うか定期的に観てるけど……」
加蓮が面白い顔をする。
筆舌に尽くし難いとはこの表情を指した言葉に違いない。
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