千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
1- 20
183: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2019/05/14(火) 13:01:17.58 ID:gM5+0Wds0


    *    *    *





善子「──……月、綺麗ね」

千歌「……そうだね」


私たちは湖に浮かんだまま仰向けになって、月を眺めていた。

湖に張った氷が、真っ二つに割れ、私たちは辺りに氷の破片が浮かぶ湖を漂っていた。

そして、近くを漂う大人一人が乗れるくらいのやや大きめ氷の上で──


 「ソル……」


倒れているアブソルと、


 「グゥォッ」


未だ立ったままのルカリオが、居た。


善子「土壇場で自信取り戻してるんじゃないわよ……」

千歌「……なんというかさ」

善子「……なによ」

千歌「やっぱり、私たちって一人で戦ってるんじゃないんだなって」

善子「…………」

千歌「私たちがポケモンの目になって、的確に指示して、ポケモンたちを導くみたいにさ。……私たちが自信をなくしちゃったときは、ポケモンたちが大丈夫だよって、信じてくれって、そういう気持ちを伝えて、支えてくれるんだなって」

善子「…………あー、やっぱ千歌には勝てないわ」

千歌「やっと気付いた?」

善子「調子乗んじゃないわよ……さっきまで自信喪失してたくせに」

千歌「ふふ……善子ちゃん」

善子「……なに?」

千歌「ありがと」

善子「……なによ、勝者の余裕?」

千歌「私、ちょっと自信過剰なところあるからさ……このバトルで、なんかちょっと反省出来た気がする」

善子「……はぁー、もー……勘弁してよ……ここで反省とか、どこまで強くなる気なのよ……」

千歌「……どこまでも、かな。仲間と一緒に、どこまでも強くなるよ」

善子「……そっか」

千歌「うん」


──ちゃぷ。善子ちゃんの方から水音。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
460Res/895.92 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice