19:名無しNIPPER[saga]
2019/05/05(日) 15:00:52.47 ID:qcjLFNzZ0
意外な程あっさりと言い抜けた楓さんが俺から一歩だけ距離を取る。
見せつけるように掲げていた袋を、今度は胸へと抱き寄せる。
目を閉じながら、大切な宝物でも守るかのように、小さな袋を両手でそっと抱き締めた。
「プロデューサーのお気持ち、きちんと伝わりました」
閉じていた目を開けて、どこまでも深い瞳で、俺の両足を縫い止める。
「どうぞ」
彼女の温度を受け取った袋が、俺へと静かに差し出されて。
「私から、貴方へ。受け取ってください」
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