22: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2019/04/30(火) 23:57:30.06 ID:Wi3IMa0P0
P「こないだの、辻野あかりと当たったオーディション」
あさひ「ん……」
P「技術的には、トップはあさひだったよ。辻野さんも346で鍛えられてるだけあって悪くなかった。それでも、あさひの次だった」
あさひ「……それで?」
P「お前と辻野さんじゃタイプが違うから、審査員の好みだったのかもしれない。番組的に向こうのほうが都合がよかったのかもしれない。お前が少し言っていた、がんばってる感とかも影響していたかもしれない」
あさひ「それで?」
P「だけど、もし双葉さんが出てたら、合格したのは双葉さんだろ」
あさひ「そんなの、当たり前じゃないすか」
P「なんで当たり前だ?」
あさひ「それは……あれ? なんでっすかね?」
P「双葉さんのほうが上手いから」
あさひ「? いや、でも」
P「僅差で勝っていた程度だから覆される。他がまるで相手にならないくらい、遥かに技量が上だったら、そうはならない」
あさひ「…………」
P「好みだとか都合だとか、アイドルの想いだとか、そんなものが入る余地がないくらいに圧倒的に圧倒できれば、必ず勝てる」
あさひ「……わたしに、それをやれと?」
P「できないとは思わない。お前はちょっとふつうじゃないくらい筋がいい。もしこれが数か月後だったら、歌姫楽宴でも勝負になっていたはずだ」
あさひ「……そうっすかね」
P「俺はそう思ってる。今すぐじゃない。だけどいつかは、あさひがいちばん強くなるって」
あさひ「…………」
P「誰よりも。双葉杏よりもだ」
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