9: ◆ohkMFLQve.[saga]
2019/04/29(月) 15:20:17.59 ID:ps8JhAv9O
湿った土の匂いを孕んだ風が静かに哭きながら吹いていく。
勇者「これだから、曇り空はイヤなんだ……」
鈍色の空を仰ぎ、勇者は独りごちた。ああ……そうだった。思い出した。この場所だ。この草原で俺は……
「クソを漏らした」
ドッグァワッシャア!!!!!
すげー勢いで勇者の身体が宙を舞った。
バチャア!
焦げ茶色の池に頭から突っ込む。それは町の奴らが肥料のためにクソをこなれさせている肥溜めだった。
「ぐはあ! 何者!?」
「俺だ」
俺がきた。
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