元勇者「役目も終えて暇だから孤児院開いて安価でグダグダ過ごすぞ」
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51:名無しNIPPER[saga]
2019/05/01(水) 01:41:26.63 ID:qXfHXqdJ0
「荷物。荷物。荷物。…前任者は何やってんだよ」

山のように積もっている荷物を破壊しながら外に出していく勇者。案の定、放置されている物の殆どがガラクタだった。

「…うわっ。何で女の裸体が書かれてるんだ」

「『幼女受胎』…?どういう意味だってばよ」

「…何かやべー気がするから捨てなきゃ」

ゴミを入れる麻袋に、謎の本を突っ込んでいく。何で同じようなやつが数十冊もあるんですかね。

「…お?」

木箱を開けていくと、また木箱が。それを開くと、また木箱が顔を出すマトリョーシカ状態。

何度も開けていくと、最後の一つの中には水晶玉がポツンと入っていた。

「何だこれ。街にいる占い師のアレと似てるな」

「えーっと。かしこみかしこみ…」

水晶玉を取り出し、地面に置いて両手を翳す。魔力を込めると、ぼんやりと何かが映った。

「…盗賊が…この教会に入った…?」

映されたビジョンは、大雨の降る深夜に複数の盗賊が教会を襲う様子だった。

「まさか、な」

作業を止め、水晶玉を別の箱に収納する。自分は占いとか出来ないから、どうせ嘘なんだろう。うん。

そう、目にしたビジョンから目を逸らした。


勇者孤児院 Lv.1 居住可能人数 7名 資産 600(消費量100/Day)

↓1 自由安価


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