元勇者「役目も終えて暇だから孤児院開いて安価でグダグダ過ごすぞ」
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26:名無しNIPPER[saga]
2019/04/30(火) 22:50:53.70 ID:wF6w/D9T0
共同生活が始まって最初の朝。特に事件が起こることは無かった。それが普通だが。

朝食を取った勇者は、羊皮紙を机の上に広げる。そして、他の全員を集めた。

「というわけで、第一回民芸品開発会議を始めたいと思います」

「どういうわけだ?」

「孤児院運営には金が必要だからな。一応貯金はあるが、仕事で稼いで得た金を充てた方がいいだろ」

他の孤児院でも、何かしらの産業を営んでいる場合が多い。

実を言うと、ここで使っている籠とかの日用品の殆どは、そういうものだったりする。

「でも、ここの設備で作れるものはありますか?手作業で作れるものなんて、かなり限られるでしょう」

「編み物とか…ですかね…?」

「うーん。俺が素材を集めてくれば、飾り物とかも作れるだろうが」

「素材集めか…。面白そうだ!」

「子供には任せられねえな。魔物に襲われちゃ一大事ってもんだ」

(お前、今は子供ってことを自覚しろよボケ)

(子供は好き放題出来る存在ではないのか!?)

(色々と面倒くさいんだよ。お前)

テレパシーで怒りをぶつけながら、勇者はクルクルと羽ペンを回す。意外と、考えるのも難しい。


↓1 どんな民芸品を作るか 同時にコンマで出来を判定 70以上だと翌日から販売開始


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