34: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2019/04/27(土) 02:39:34.25 ID:HvshuUb/0
またこうなった場合当然だが、彼女と相対していた私は事態の一部始終を目撃した。
つまり、実際に何が起こったのかと言うと。
「――その辺りでもう、やめにしましょう〜?」
突然桃子を襲った犯人とは、何を隠そう彼女が守ろうとしていた美也であった。
桃子の注意が私に移った隙を突き、彼女は小さな動作で身を起こすと、
そのまま背後から桃子を抱きしめ一緒に布団へ戻ったのだ。
その証拠に抱えられた桃子の腰を見れば、しっかと回された二本の腕がある。
「えっ、ちょっ……美也さん何!?」
まだ理解の追いついていない桃子が目を白黒させながら問いただすが、
美也は戸惑う少女を抱きしめたまま、不敵な笑みをこぼして彼女と一緒に座り直す。
おまけに時間が経つにつれて、その腰に回された腕に
更なる力が加えられたのか、私の見ている前で桃子はビクリと肩をひくつかせ。
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