12: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2019/04/27(土) 02:10:05.02 ID:HvshuUb/0
だがしかし、まさにこれから行動を起こさんとする私と美也が扉の前に立った瞬間。
「ちょっとお兄ちゃん! 美也さんをドコに連れて行く気?」
それは我々の背後より発せられた。
若干の非難がましさに幼さと生意気さをミックスさせた声の主は、
私が後ろを振り返るより先に美也との間にその身を割り込ませ。
「美也さんは今日の主役なのに。居なくなったらパーティの格好がつかないの、常識だよ」
腕を組み、目線を上げ、少女は叱りつけるようにこちらを睨みつける。
桃子であった。
美也がやって来る以前の記憶が正しければ、
彼女は他の小学生組と一緒にパーティマジックに熱中していたと思っていたが……。
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