8:名無しNIPPER[saga]
2019/04/21(日) 14:32:11.20 ID:i/o/WJrU0
芹沢「お邪魔しま〜す」
と、右京が犯人の少年の事を話そうとしたその時、捜査一課の『芹沢慶二』が特命係に入ってくる。
角田課長「あ…芹沢」
右京「おや…どうなさいましたか?」
冠城「一課は今、世田谷の殺しの件で忙しいんじゃありませんか?」
芹沢「やっぱり…もう、ご存知でしたか」
冠城「たった今、課長から聞かされたもので」
冠城の返事を聞いた芹沢は「じゃあ、話しは早いですね」と言って、ここに来た理由を説明しだす。
芹沢「実は、容疑者が働いてる学校で聞き込みしてみたら、被害者を殺す動機が充分あった事が分かりましてね」
「殺人容疑で逮捕状を取って聴取してるんですが、黙秘を続けてるんですよ」
冠城「随分と、手強い人を捕まえちゃったみたいですね」
芹沢「まったくですよ」
「もうあんまりにも口が堅いんで、先輩が業を煮やしてどうやったら口を利いてくれるんだと聞いたら……」
「『杉下さんと話をさせてくれたら、現場での出来事を全部話す』と言ってきたんです」
右京「僕と話をさせてくれたら……ですか」
芹沢「ですので、至急取調室に来て下さい、『今すぐに』」
「今すぐに」を強調する芹沢の様子に、右京と冠城はお互い顔を見合わせる。
右京「分かりました。そういう事でしたら、早速……」
冠城「でも、何で容疑者は右京さんを?その容疑者、右京さんの知り合いか何かなんですか?」
芹沢「俺もあんまり知らないんだけど、先輩曰く杉下さんとは『顔見知り』らしいんだよ」
「とにかく、実際に確かめてみれば、分かると思いますよ」
右京「もちろんです。行きましょう」
冠城「はい」
こうして特命係の2人は、芹沢とともに部屋を出て行った。
210Res/151.47 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20