11:名無しNIPPER[saga]
2019/04/21(日) 14:35:01.60 ID:i/o/WJrU0
―取調室―
芹沢「先輩連れてきましたよ」
伊丹「ご苦労…」
芹沢に連れられた彼らを出迎えたのは、捜査一課の『伊丹憲一』である。
右京「お邪魔します」
冠城「珍しくお呼びがかかったので、参上にあがりました」
伊丹「ほんとは、そうしたくなかったんだがな……」
右京「容疑者の方は?」
伊丹「……」
右京に言われ、伊丹がデスクを見るよう促す。
促された方を見ると、そこにはデスクを挟んだ向こう側の椅子に座った1人の黒服の青年がいた。
年齢は26歳前後といったところで、妙に落ち着いた様子で右京と目を合わせる。
右京は、その青年の顔に既視感を覚えた。
右京「話を伺っても、宜しいでしょうか?」
伊丹「どうぞ…ご勝手に」
そのまま椅子に腰掛け、右京は青年と向かい合った。
右京「お待たせしました。特命係の杉下右京です」
「いきなり、このようなことをお聞きするのも、失礼かもしれませんが……前にも、お逢いになりましたか?」
青年「えぇ…お逢いましたよ」
「久し振りだな……16年前に、栄第三小学校で逢ったのが最初でしたね」
右京「16年前…栄第三小学校…!」
「もしかしてあなたは…!」
青年「もしかしなくても、僕です」
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