理樹「この間、いきなり知らない人に抱きつかれてさ」恭介「なに?」
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23:名無しNIPPER[saga]
2019/04/11(木) 23:32:21.42 ID:WIjhBWVx0
4限目

理樹「はぁ・・・」

理樹(結局朝ご飯にはほとんど手を付けなかったせいで4限目に凄くお腹が空いていた)

「おい、直枝・・・」

理樹「えっ?」

理樹(隣の席からクラスメイトがニヤニヤした顔で先生の目を掻い潜って一枚の紙を渡してきた)

理樹「これは?」

男子生徒「書いたら俺に返せよな。井ノ原や宮沢には内緒だぜ、ノリ悪いから」

理樹(そういうと後ろで寝ている真人をチラリと見ながらさっと身を引いた。もらった紙を開いてみると、そこにはこんなことが書いてあった)

『彼女にしたくない女子ランキング』

理樹(大きく書かれたそのタイトルの下には複数人が書いたであろう文体で様々な女子の名前が書かれていた)

理樹「・・・・・・」

理樹(僕がそれを読んでいるのを見てそのクラスメイトは下品な笑いをこらえているように見えた)

理樹「ああ・・・」

理樹(ペンを持つ僕の手が震えた。はっきり言ってとても怒っていた。でも、その怒りをぶつける勇気もなかった。だって本来はそこまで激怒するようなことじゃないのは分かっていたからだ。本来なら何をくだらないと鼻で笑って紙を返すだけでいいんだ。でも、今までに起きたことのせいでもし仮に、このことについて注意しようものなら今までのわだかまりを全部彼に投げつけてしまうことは簡単に予想出来た)

理樹(そしてそれは全然フェアじゃないことも分かっていた)

ガタッ

男子生徒「ど、どうした直枝・・・」

先生「直枝、なんだ?」

理樹(僕が急に立ち上がったもんだからクラスの皆がいっせいに僕に視線を送った。でも今はそんなこと気にしない気分だった)

理樹「いや・・・」

理樹(とにかくここから出たくて、立ち上がったは良いものの黙って行くわけにもいかなかった。しかし、ちょうどその時昼休みのチャイムがなってくれた)


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