3: ◆TOYOUsnVr.[sage saga]
2019/04/03(水) 01:44:22.88 ID:EU7YFYJs0
「そういえばさ、昨日のレッスンは果穂と一緒だったんだけど」
「ええ」
「たまたまアイドルになったばっかのときの話になってさ、そんで、ほら、あるだろ、あの果穂の」
「果穂の?」
「その、ほら。夏葉はすげー、みたいな話になってさ」
「ふふ、想像つくわね。それで? 私の何がすごいって話だったのかしら」
「だろ? んー、アタシも果穂も……あとは凛世もスカウトされてアイドルになったわけだろ?」
「そうね。後は智代子も、オーディションではあるけれど、担当のプロデューサーに選ばれたからだったかしら」
「じゃあ大きい括りではチョコもか」
「話が読めないわね」
「いや、どうでもいい話なんだけど、夏葉だけ自分の力で全部勝ち取ってんだよな、みたいなそういうことを果穂が言ってて、確かにな、って思ったんだよ」
「なるほどね。でも、それを言うなら、みんなの方がすごいと思うわよ。私は街で偶然アイドルにスカウトしてなんてもらえていないんだから」
「そう。夏葉ならそう言うぜ、って果穂にも言ったよ」
「それで、果穂は?」
「『でもでも、夏葉さんはすごいです!』だってよ」
「ふふ、果穂らしいわね」
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