16:名無しNIPPER[saga]
2019/03/28(木) 00:05:39.56 ID:zC/I/PJL0
あれから一週間後、俺は自分のオフィスで新しい担当が来るのを待っていた。常務から新しい担当アイドルのことはすでに聞いていたが顔を合わせるのは今日が初めてだ。
P「ふぅ…」
思えば自分がスカウトしたアイドル以外をプロデュースするのは初めてだ、少し緊張する。
俺は新しい担当のプロフィールシートを見た。名前は『佐久間まゆ』元々読者モデルで、一年前に後輩がスカウトしたらしい。半年前にデビューしたがまだ大きな功績は残していない。シートに貼られた写真を見ると読者モデルだっただけあってルックスはいい。
しかし、俺はなぜかこの彼女の写真に魅力を感じていなかった。言い方は悪いがアイドルとして平均的、トップアイドルレベルではないと思う。実際に顔を合わせたら違うのかもしれないが…
P「しかし遅いなぁ」
すでに約束の時間から10分過ぎている。俺はちひろさんに電話を掛けた。
P「もしもしすいません、まだ佐久間さんが来ないんですけど…」
ちひろ「え?おかしいですね…」
電話越しでちひろさんが小さくうなった。
ちひろ「…もしかしたら後輩君のオフィスにいるかも」
俺と後輩のオフィスは確かに違う場所だが、そんな勘違いをするだろうか?
ちひろ「すいません見に行ってもらってもいいですか?私、今は離れられなくて…」
P「あ、わかりました」
面倒だが、ちひろさんに頼まれたら仕方ない。俺は電話を切って後輩のオフィスに向かった。
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