150: ◆QNL99VWo9I[saga]
2019/04/08(月) 22:29:32.75 ID:0inOOLUQ0
それから、貴虎の自室
楯無「まさか、貴虎くんの方から呼んでくれるなんて」
貴虎「聞きたいことがある。あいつ……更識簪の専用機についてだ」
貴虎「完成していないと言っていたが、間に合いそうなのか?」
楯無「……正直、わからないわ」
貴虎「では……私が協力を申し出ることで、仲を深めることは可能だと思うか?」
楯無「それは……ちょっと難しいんじゃないかしら」
楯無「簪ちゃん……多分、独りで機体を組み上げるつもりなのよ」
楯無「私がそうしてたから、意識しちゃってるのね……気にしなくていいのに……」
貴虎「……確執があるようだな」
楯無「……ごめんね、私たち姉妹の問題に」
貴虎「兄弟姉妹とは、そういうものだ。私も以前、弟とぶつかり合ったことがあった」
楯無「……弟さん、いるんだ」
貴虎「あぁ、自慢の弟だ」
楯無「そっか……ありがとね、貴虎くん」
貴虎「……」
楯無「ところで、どう? 簪ちゃんの様子」
貴虎「難しいな。私と組む気はないと、はっきり言われてしまった」
楯無「あちゃー……ちなみに、どんな風に誘ったの?」
貴虎「友人になりたいと言った」
楯無「うわぁ、思った以上に直球」
貴虎「これに関しては、嘘偽りない私の気持ちを示したつもりだ」
楯無「……貴虎くんって、もしかして友達作るの、あんまり上手じゃない?」
貴虎「……うるさい」
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