【ガルパン】みほ「私は、あなたたちに救われたから」
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650:♯uriyo00[saga]
2020/05/04(月) 01:53:29.30 ID:QcFhl9eh0



後方に舞う土煙が見えなくなったのを確認して沙織が安堵の溜息を吐く。


沙織「なんとか撒けたっぽいね」

みほ「はい。今のうちに距離を稼ぎましょう」


みほの指示を受け沙織は地図を開いて針路を確認する。


沙織「えっと――――この先に川があるね。でも橋は遠回りしないと……」

みほ「橋は使いません」

沙織「え?」

みほ「このまま進んで川を渡ります」

沙織「大丈夫なの?」


戦車というのは当然のことながら陸路を走るもので、この鉄の塊で川を渡るという事が沙織にはどうにも想像できなかった。

優花里も同じく驚いているのを見て、沙織はますます信じられなくなる。

しかし、みほはそんな彼女たちの動揺に揺らがず、淡々と説明をする。


みほ「はい。黒森峰の重戦車ではこの川は渡れません。今まで稼いだ距離と、川を避けて回り道する時間を合わせれば黒森峰が私たちに追いつくのにはだいぶ時間がかかるはずです」


沙織が聞きたいのは自分たちの戦車が川を渡れるのかという事であって、黒森峰の戦車が渡れるかという事では無かったのだが、

少なくともこの場において最も戦車の事を知っているみほがそう言うのであればと、ひとまず沙織は納得することにした。


沙織「なら、みんなにもそう伝えるね。あ、アヒルさんチームはどうしよう?」

みほ「このまま攪乱をしてもらいつつタイミングを見て合流してもらいます」

沙織「了解」


沙織は手早く無線を繋ぎ各車に通達をする。

川を渡るという事に多少なりとも動揺の声は上がったが、それでも隊長であるみほの指示ならば大丈夫だと皆が納得した。



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