【ガルパン】みほ「私は、あなたたちに救われたから」
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◆eltIyP8eDQ
[saga]
2019/05/12(日) 23:44:22.18 ID:NXdKQUru0
杏「何か、何か聞いてない?なんてことない思い出話とか、他愛もない事でいいんだ」
杏の声に焦りが僅かに滲む。
その声に桃も焦りを露わに声を荒げる。
桃「武部!!何か知ってるのなら早く言え!!」
柚子「桃ちゃん落ち着いて……」
桃「っ……」
柚子がそれを抑え、桃は悔しそうに唇を噛みしめる。
自分が何も思いつけない、何も手助けが出来ない現状は桃にとってあまりにも辛く、歯がゆいものだった。
そしてそれはここにいる誰もが、今みほを探している誰もが感じている事だという事も桃は理解している。
焦って逸る自分を恥じ、桃はじっと沙織の答えを待つかのように見つめる。
沙織「……どこか、西住さんが行きそうなところ……私が、知ってる事……」
ぶつぶつと呟きながら必死で頭の中を覗きまわる。
みほと出会った時、一緒に戦車道をすると決めた時。
初めて乗った戦車に困惑した時、そんな自分にみほが落ち着いて指示してくれた時。
訳も分からないまま乗った戦車で、訳も分からないまま戦って、段々と戦車道が分かってきて、
段々と、戦車道が楽しいと思えてきて、
みほの言葉に怒りを覚え、みほの言葉に怒りを覚える自分に怒りを覚え、
仲直り出来て、
そして、みほの真実を知った。
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