白菊ほたる「運命の輪」 【ウルトラマンジード×シンデレラガールズ】
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名無しNIPPER
[sage saga]
2019/03/20(水) 15:41:14.39 ID:2rdIn1Hc0
いや、それよりも――
さっきも感じた違和感。それはデジャヴに近いものでした。
頭の中の切れ端に引っ掛かり、しかしその正体が分からないから、胸の奥にもどかしさが募ります。
ほたる「……しっかりしなくちゃ」
発熱している両手で頬をぱしっと叩きました。
今日は念願のソロデビュー。私の夢を叶える日なのですから。
テキパキと朝食を済ませ、身支度を整えます。
忘れ物がないか入念にチェックし、玄関に出ます。
玄関のチェストの上に置いてある折り畳み傘。
それにも強烈な既視感を覚えましたが、無視してバッグに突っ込みました。
・
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P「そろそろ行くか?」
楽屋。プロデューサーさんは少し不思議そうな顔をしながら私にそう訊きました。
私がしきりに壁の時計に視線を送っていたからでしょう。
しかし私が時間を気にしていたのはリハーサルの開始時間のせいではありませんでした。
なら何かと訊かれれば、それは答えられない。分からないのです。何か不安めいた感情が胸に渦巻き、私の眼を時計の針に誘導してしまうのです。
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