ほむら「エヴァンゲリオンVS魔法少女 最後の戦い」
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58: ◆wulQI63fj2[saga]
2019/03/18(月) 20:43:01.52 ID:urkHNFqn0

得体の知れないものに尾行されているのなら撒けばいい。
だがそれがこの街全体を管理する相手となると話は別だ。
ほむらがここで尾行を撒けば、余計にマークされるだけである。

『面倒ね』

《これじゃあNERVへの侵入なんて夢のまた夢だね》

『じっくりやるだけよ。でも、この分だとこの街に忍び込んでいる杏子との接触は極力控えるべきでしょうね』

《それがいいね。さすがに危険が多すぎる。せめて監視が外れないことには……》

同じ魔法少女である佐倉杏子の姿を思い浮かべ、ほむらは肩をすくめた。
今優先すべきはこの状況をどう打破するか、だ。

手っ取り早いのは自宅に戻ってしまうことだろう。
しかし考えながら歩いていたたせいで、すでに自宅とは距離が空いてしまっている。
この状況で帰宅すれば、引っ越し早々にふらふらと街を出歩く怪しい少女に思われることだろう。

『さっさとコンビニに入っていればよかったわ』

《考えながら動くのはキミの悪い癖だよね》

うるさい、と唇だけを動かしてほむらはため息を吐いた。
そこでほむらは、

「いよっ、素敵なお嬢さん。こんなところでどうしたんだい?」

耳を打つ声に目を見開いた。

後ろを振り向くと、そこには先程までいなかったはずの人影が立っている。
年齢は三十前後、無精髭に愛嬌のある顔が印象的な男性だ。
ほむらは軽く深呼吸した後で、目を細めて彼と向かい合った。

(……気配がまったく無かったのは、私の気のせいではないはず)

かすかな警戒心を胸に抱きながら、声を出す。




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