97: ◆2DegdJBwqI[saga]
2019/04/15(月) 13:32:03.19 ID:9oCgBQ/Po
ゆっくりと、笑美莉は両目を開く。
そして、
「私のどこが好き?」
と智子に尋ねた。
智子は少し考えて、笑美莉の頭を撫でていた手と、笑美莉の手のひらを握っていた手、両方を離して、マスクの上からいきなり笑美莉の唇へ口づけをした。
マスクを隔てた感触は曖昧で、そのキスを、唇よりもむしろ視覚的な情報で笑美莉は感じ取った。
突然のキスに困惑し、顔を真っ赤にして恥じらう笑美莉に、
「そういう顔が好き」
と智子はほほ笑んだ。
平然と。
110Res/53.76 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20