72: ◆2DegdJBwqI[saga]
2019/04/13(土) 19:16:35.04 ID:LI/wxBOao
けれど、智子は、
「じゃあ、タオルで身体ふいてあげるよ。
熱出して布団の中でじっと寝てると、汗、服の中でベタついて嫌でしょ。嫌じゃない?」
という提案をしてきた。
嫌じゃない、と笑美莉は言えなかった。
それは、智子に嘘をつくということだから。
汗が、服に染みて、体にまとわりついてくるように思えて、ずっと嫌だった。
だから、身体を拭いてもらえるのは嬉しい。
一方で、智子に汗に濡れた身体を見られるのも嫌だった。
触られるのも嫌だった。
だってなんだか恥ずかしいから。
今日まで何度も何度もお互いの裸を見せ合って、それ以上のことだってしてきた仲だというのに。
恋人同士ではないけれども。
今更の羞恥。
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