21: ◆2DegdJBwqI[saga]
2019/03/27(水) 04:44:14.90 ID:9yQQtYtzo
「面白かったけど、ひとりだったらヤバかったわ」
と智子は言った。
それからいくぶん恥ずかしそうに微笑んだ。
笑美莉に向かって。
無邪気な言葉だった。
ひとりだったらヤバかったわ。
怖かった。
ひとりじゃないから、怖くなかった。
ヤバくないほどには。
そうやってなんでもない言葉の含意を味わうにつれて、笑美莉の中で、段々と幸福がかき混ぜられてゆく。
怖くなかったのは、私がいたから。
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