105: ◆2DegdJBwqI[saga]
2019/04/15(月) 13:38:48.34 ID:9oCgBQ/Po
「ごめんね」
そう言って、笑美莉は智子にむしゃぶりついた。
ベッドからほとんど飛び降りるような勢いで。
智子の身体に全身を押し付けた。
痛いくらい強く、強く。
溢れる涙は、智子の服の上でとけていった。
智子の背中を交差した腕で締め付けた。
嗚咽《おえつ》した。
嬉しくて、苦しくて、悲しかった。
終わらなかったことに安堵した。
笑美莉にはわかっていた。
このままだと、私の風邪をうつしてしまうかもしれない。
わかっていても、むしゃぶりつくのをやめられなかった。
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