103: ◆2DegdJBwqI[saga]
2019/04/15(月) 13:37:12.45 ID:9oCgBQ/Po
やがて智子が、眉間の皺が跡形もなく消え去った普段通りの顔で、
「バカなこと言ってないで、早く風邪を治しなよ。
体調悪いから、変なこと言っちゃうのはしょうがないけどさ」
と言った。
それは、穏やかな拒絶だった。
まだ始まる前の全てを終わらせることの。
それは、許容でもあった。
笑美莉が、智子が笑美莉を好きだとわかっていて、言葉の力で、唐突に智子を傷つけようとしたことの。
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