【艦これ】艦天って略すとカロリー低い食材みたい 第四章【天華百剣】
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109: ◆L6OaR8HKlk[saga]
2019/03/15(金) 18:32:58.17 ID:FUR98O3A0
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沖ノ鳥島をご存知だろうか。日本の排他的経済水域を広げる為に、コンクリートと鉄筋で埋め立てられた殺風景な無人島だ
教科書に載っているそのままの形を真っ黒に染め上げられたような場所を想像すれば間違いない
最後の橋を蹴って、島に踏み込んだ時には大きく、底の見えない穴に落ちるような錯覚を起こすほどだ


( T)「……」

( ゚д゚ )「来たか」


その中心部に、標的は立っていた。お前ブレイド2から来たのかよってくらいの黒衣と、同じく『漆黒』という言葉がよく似合う日本刀を握って
共謀者である北谷(きたたに)何とかも、恍惚の表情を浮かべながら頬に手を沿えている。勿論、俺たちを見ているわけではない。その視線は、奴の想い人にのみ向けられていた


(*゚ー゚)「北谷菜切……!!」

( T)「……」


そうだ北谷菜切(ちゃたんなきり)だった。読み方難しくて忘れてた
忌々しいほど無傷の連中に対して、少し離れた場所で先行隊である虎徹といずみーがいた


長曾祢虎徹「お前ら……!!」


反応を示したのは、倒れるいずみーを庇うように構えている虎徹だけだ
いずみーは死んではいないようだが、敵を前に立てないほどの重傷であるのは言うまでもない
虎徹に関しては目立った傷こそないが、服は所々破れ、大きく息を荒げている
『遅かった』と後悔はしまい。むしろ、『間に合った』と安堵するべきだろう


(*゚ー゚)「……スゥー」


緊張を押し殺し、若は自身の『菊華刀』を抜く
北谷の表情が一変して暗く沈んだが、彼は意に返さなかった


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