19:てーとく[saga]
2019/03/07(木) 14:41:29.93 ID:x1DvRfGWO
──あいつらを解体しろ。そうすればお前の功績も認められるようになって、昇進すr
(──黙れッ!)
20:てーとく[saga]
2019/03/07(木) 14:42:36.04 ID:x1DvRfGWO
提督「……大和の言いたいことは分かった」
大和「……提督!」
やっと分かってくれた。そのような嬉々とした表情を浮かべたが、次の俺の言葉で、大和は又その顔を涼しくする。
21:てーとく[saga ]
2019/03/07(木) 14:43:31.79 ID:x1DvRfGWO
大和「それは、一体?」
提督「横須賀鎮守府を救ってやってくれ。とな」
大和「……しかし!」
22:てーとく[saga]
2019/03/07(木) 14:44:58.53 ID:x1DvRfGWO
提督「あいつらは来る日も来る日も俺なんかがされているような生温いものなんか目じゃないほどのことをされ続けた。俺は……ここ一年間ずっと耐え忍んで来て、あいつらの痛みを充分に理解できたんだ。いや、そう簡単に理解できたなんて言ってはいけない。それほどのことをあいつらは俺と同じように耐え忍んできたから、今日まで俺も耐え忍んだんだと思う」
大和「……」
提督「憎悪の対象が目の前に無抵抗で突然現れたとしたら、やり場のない怒りを俺もあいつらと同じようにしてぶつけていたと思う。……大和」
23:てーとく[saga ]
2019/03/07(木) 14:46:34.43 ID:x1DvRfGWO
提督「……俺が憎いか?」
大和「提督」
提督「なんだ?」
24:てーとく[saga]
2019/03/07(木) 14:47:34.37 ID:x1DvRfGWO
大和「──!」
提督「さっきお前が話した、暗い過去から脱け出せない弱いあいつらが悪いという話だが、確かにお前の言う通りだとは思う。だが、一番の原因はあいつらの周辺に希望をもてるきっかけがないことだと、俺は思う」
大和「……」
25:てーとく[saga]
2019/03/07(木) 14:48:51.16 ID:x1DvRfGWO
提督「そうだ。俺の夢だ。だからこれからもよろしく頼む。こんな懲りないバカ野郎だがな」
大和「……そんなバカ野郎だなんて」
26:てーとく[saga]
2019/03/07(木) 14:49:54.51 ID:x1DvRfGWO
提督「そうか。……まあ、とはいっても現状が危険なままなのは変わりないな」
大和「そうですね。ですからこれからは交代制で提督の護衛に付くことにしました」グスッ
27:てーとく[saga]
2019/03/07(木) 14:50:53.14 ID:x1DvRfGWO
提督「そうなのか……俺としても、今まではお前らも側に付かせようとはしなかったが今回のことを考えると付けざるを得ない状況だと思うが、……迷惑じゃないか?」
大和「ですから提督は自己評価が低過ぎます! これは個人的な理由を外したとしても提督をお守りするという艦娘としては当たり前の対応ですからね? 私達に迷惑だとか迷惑じゃないとかそういう次元の話では無いんですよ!?」
提督「……そうか。すまん」
28:てーとく[saga ]
2019/03/07(木) 14:51:50.39 ID:x1DvRfGWO
提督「……いや。流石にもう無理だと思ってる。不必要に親しみを持って接していくことはもうしない。実際、生きる希望は自分で見つけるものだし、無理に俺がお前みたくあいつらの精神的な支柱にならなくても良いと思う。突き落とされる少し前の鎮守府は俺が居ないところでは、頼み込んで支給した娯楽品を楽しんで居たようだったし、料理も美味そうに食べていたようだ。だから皆の心で徐々に鎮守府に帰ってくる理由も出来ていると思っている」
大和「ではどうするおつもりで?」
提督「それはもう決まってるだろう──」
29:てーとく[saga ]
2019/03/07(木) 14:53:07.12 ID:x1DvRfGWO
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