585:名無しNIPPER[saga]
2020/02/25(火) 02:13:58.65 ID:h4Hvdco40
不意な煽りに顔を火照らせる乱怒攻流に薪をくべるかのように愛栗子がたたみかける。
愛栗子「あのような男が好みとはぬしの嗜好も変わったものよのぅ」
乱怒攻流「だから違うって言ってるでしょうがっ! 私が好きなのは……その、将軍様みたいにかっこよくて、強くて……? あとは……」
彼女がそこまで言ったところで愛栗子は紺之介の腕を抱き飄々とした顔で割り込んだ。
愛栗子「なんじゃ、紺はやらぬぞ?」
乱怒攻流「誰もそいつの話なんかしてないわよ!」
透水「えっー! 乱ちゃん二股なの?」
乱怒攻流「……あんた、このあたしをからかおうっての?」
ギロリと睨みをきかせる乱怒攻流に透水は腰をひかせつつ両手を振って否定する。
透水「あわわ……だ、だって乱ちゃん素直じゃないとこあるから……」
少女三人が黄色い声を響かせる夜如月の大通り。紺之介は突き刺さる視線の雨霰に久しく旅の始まりを思い出しながら懇願の音を上げた。
紺之介「頼むから静かにしてくれ……」
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