376:名無しNIPPER[saga]
2019/10/01(火) 17:11:16.37 ID:htj7Q5Kz0
愛栗子「くどいぞぬし! 痛めてしまうではないか」
身体が駄目なら声。愛栗子が若干声を張り上げた後に刃踏はそれよりもさらに荒い声を張る。
刃踏「人が人を想う気持ちを愛栗子ちゃんが興味ないわけないじゃないですか!!!」
愛栗子「っ……」
響いた声に怯んだかのように月が雲隠れし湿り風が彼女らをなだめるかのように通り過ぎた。里に根を下ろすまだ青い木々たちが野次馬のように騒めき始める。
枝葉の音が妙に大きく木霊したとき少女たちは今が夜深き刻だということを思い出し腕引きをやめた。
愛栗子「……あほぅ。いつの刻じゃと思うておる」
刃踏「ご、ごめんなさい。つい取り乱してしまって」
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