226:名無しNIPPER[saga]
2019/04/21(日) 09:45:26.56 ID:f3jC59Mz0
乱怒攻流「なんかあいつの目の前にいた奴が相当強いヤツだったってことは何となく分かったんだけど……にしてもあんたがあいつの強さを信じずにすんなり逃げ出すだなんて、そっちの方が驚いたわ」
愛栗子「何を言っておる。信じておるわ」
依然として彼女は疾走を心がけてはいたがその言葉には一寸たりとも迷いも不安も隠されてはいなかった。
今乱怒攻流の視界に映る彼女の姿は顔すら見えぬ背中の蝶帯一つだがそれでも乱怒攻流にはその心情を読み取ることができた。
それは普段から愛栗子に憎まれ口を叩かれている彼女ならではのことであろう。
先ほどの愛栗子の物言いはいつもの高慢ちきの口から出たそれであった。
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