179:名無しNIPPER[saga]
2019/04/08(月) 22:36:31.22 ID:/2q0Qaon0
愛栗子「紺、心が落ち着かぬのなら一度茶屋に入らぬか? 腹を満たし足を休め、いくさ場にはない華が色を育てる……茶屋とは実によい場所じゃ。ほれ、丁度そこに暖簾が……」
乱怒攻流「もう聞いてないみたいよ」
愛栗子が熱弁に熱弁を重ねて茶屋に向かうよう促すも彼女が暖簾を指差してから紺之介の方を向いたとき彼はすでにそこにおらず先立つ町民へ話かけていた。
白玉より鋼。紺之介の刀へ注ぐ情熱はまさしく日本刀の如き実直さと言えよう。
町民に話しかける彼の後ろ姿は彼女たちに多くは語らなかったが簡単に二人を黙らせるに足りた。
無の熱弁である。
愛栗子「……むぅ」
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