【安価・コンマスレ】インフィニット・ストラトス:Reboot
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56:名無しNIPPER[saga]
2019/03/04(月) 23:12:28.80 ID:l9CDMZsY0
「ゴメンねぇ〜。春休みなのに手伝わせちゃって。私じゃ怪我させかねないからさ」

「いえ。新入生の方の実力を見るいい機会ですので」

「扱い方も殆ど知らないだろうから、お手柔らかにね」

「…あの、教科書を渡していないのですか?」

「…急ぎで手続きをしたから、発注を忘れてたわ」

なるようになる、と肩を叩くマリア。それで如何にかなったら、別の問題が発生すると思う。

「えぇと。私は『クラリス・ウォン』。貴方よりも一年先輩になります」

「試験ではありますが、そう縮こまらないで大丈夫です。私から手を出すつもりはありませんので」

「お気遣いありがとうございます…」

(女性にしか見えないけど、ちゃんと男の子なのね…。綺麗な手だけど、筋肉がある)

差し出された手を、おずおずと握る拓也。握り返してきたクラリスは、ニッコリと微笑んだ。

「挨拶は終わったわね。じゃあ巽君は後ろのISに乗って。ウォンはアリーナ内で待機」

「分かりました。先に待っていますが、準備が終わってからでいいですよ。待っていますから」

クラリスの金髪を留めていた、雪の結晶のような髪留めが発光する。

光がクラリスを包んだかと思えば、その次の瞬間にはISが身体を護るように装着されていた。

「じゃ、君もISを起動させよっか。そこにある飛龍(フェイロン)に身体を預けて」

「フォーマットとフィッティングも済ませましょう。ウォンが待ってるって言ってたし」

「え…えっと…」

「無駄口を叩かない。今は集中しなさい」

「…はい」

口を噤み、拓也は作業に意識を向ける。少しずつ視界が広がっていき、指先の感覚が変わっていく。

数分後、拓也は確かにISを動かしてみせた。それを見たマリアはニヤリと笑った。


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