【安価・コンマスレ】インフィニット・ストラトス:Reboot
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32:名無しNIPPER[saga]
2019/03/03(日) 23:03:07.12 ID:ZeNdnZsB0
母親の後を追い、会社のゲートをくぐる。他の人には女性と思われているのか、特に視線は感じない。

この会社では、IS用の武器を開発しているらしい。モニターでは広告が流れており、その中では銃声が発せられていた。

待っているように言われたのは、研究所の一室。そこには試作品と思しき武器が、ずらりと並んでいた。

そして、武器の前には、実験の時を待っているように、一機のISがあった。

「これが…インフィニット・ストラトス…」

実物を見るのは初めてだ。本物はこんなにも小さいものなのか、と感心する。

女性にしか動かすことの出来ないそれが、目の前に存在している。普通であれば、一生お目に掛かることが無いものがそこにある。

その事実に、胸が躍った。

「…僕は男だし。大丈夫だよね…?」

曲がりなりにも、拓也は男の子だ。ロボットに興味を持つのは、至極当然のことと言えよう。

そっと、掌を足の装甲に乗せる。金属の冷たい感覚が、掌を通じて伝わる。

「…まあ、何も起きないよね」

手を離そうとしたその瞬間、視界が白に包まれた。そして、情報の奔流に呑まれ、意識を失った。

日常は今、終わりを告げる。彼を待つのは、波瀾万丈な非日常だった。


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