【安価・コンマスレ】インフィニット・ストラトス:Reboot
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名無しNIPPER
[saga]
2019/03/09(土) 03:06:06.01 ID:1NGoEzX60
「………」
監視カメラの映像を眺める者が二人。一人は『修羅』の別名を持つ『マリア・パルマコン』。
もう一人は『傾国の美女』と称される三年生『アイーダ・ムハマド・ムスタファー』。
「…二次移行(セカンド・シフト)…。訓練機なのに起きちゃったのねぇ」
あらあら、と頬に手を当てながら感心するアイーダ。左腕に乗った双丘が揺れる。
「理論上は起き得ることよ。…ただ、それまでの速度が異常なのよ」
「『長い期間を経て搭乗者のデータを集積、それに合わせてISコアが外装、武装を発現、変化させる』」
「これが俗に言う『形態移行』…でしたよね」
「ええ。そのシステム上、情報集積にはかなりの時間が必要よ。戦闘スタイルとか諸々をコアが理解しないと、これは出来ないから」
今までに、それこそ、IS学園がアプローチするまでに、このISに何度も乗っていたならば、形態移行が起きたことの辻褄が合う。
だが、彼はまだこのISに乗って、数回模擬戦を行っただけだ。それ以前に、ISを操縦した記録は存在しない。
もし、操縦していたのなら。我々が確保する前に、余所者に分捕られている。
「…データが予め仕込まれていた?そんなわけないか。常日頃から、モニタリングしてるもの」
「あの子の才能なのでしょうか?可愛い顔してるのに、ミステリアスなのねぇ…」
「さあ?…まぁ、この映像はフィクションでも何でもない純然たる事実。それだけは確かね」
「…だから、私を呼んだんですよね」
マリアは頷き、コーラを一息に飲み干す。
「悪い意味で、巽君の価値は上がってしまったわ。もしかしたら、何処かの組織が接触してくるかもしれない」
「こっちでも対処はするけど、仕留め漏らした奴が出るかもしれないから、その時はよろしく」
「うふふ。生徒会のご利用、ありがとうございます」
「頼むわよ?信頼してるんだから」
モニターを消し、部屋を出る二人。マリアの表情は何時ものように余裕綽々だが、その眼付きだけは厳しかった。
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