白雪千夜「ばーか」
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3: ◆C2VTzcV58A[saga]
2019/03/03(日) 21:00:03.60 ID:3rmS2+z/O
千夜「はぁ……お嬢さまも、厄介な男に引っかかったものだ」

P「その表現は若干の誤解を招くぞ」

千夜「お嬢さまも、厄介な男を引っかけたものだ」

P「受動か能動かの問題じゃなくて」

千夜「……まあ。私などでは計れないからこそ、お嬢さまは輝かしいのかもしれないな……ふふっ」

P「ダメだ、自分の世界に入り込んでる」

千夜「お前も、誰かに仕える喜びを早く得られるといいですね」

P「仕える喜びか……一応社長に仕えてはいるけど、喜びはないなぁ」

千夜「社畜」

P「それ以上言うな」

千夜「お前も社長とユニットを組めばどうですか。きっと生まれるものもあるでしょう」

P「おぞましいものが生まれそうだ」

千夜「お嬢さまの嗤いも生まれるでしょう」

P「笑いの漢字がおかしくないか?」

ちとせ「私としては、今現在ふたりが仲良くお話してる光景に笑っちゃいそうだな〜♪」ニュッ

千夜「お、お嬢さま!? いつから」

ちとせ「私は、お前になら……のところから」

千夜「そんな思わせぶりな発言はしていません」

P「千夜、君は俺のことをそんな風に……」

千夜「お前はずっといたのだから騙されるな、ばーか」

ちとせ「いいな〜、私も千夜ちゃんにばーかって言われたーい」

千夜「お戯れを……」



――私の話し相手は、常にお嬢さまただひとりだった。
その他の人間とは、必要最低限の問答を交わすだけ。会話とは、呼べないものだった。

だが、この事務所に入って、アイドルとやらにさせられて。
少しだけ、無駄な会話が増えてしまった気がする。

時折道化のような言葉を放ちながら、気取った言葉で私達をステージへと導く存在。

お嬢さまいわく、この男は『魔法使い』だそうだが……果たしてその心の内には、何を抱えているのか。




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