梨子ちゃんとマルの平穏な日々
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47: ◆QjbAJuMwBnbV[sage saga]
2019/03/23(土) 21:14:53.31 ID:YHbU4A+s0
梨子「楽しいこと…あっそうそう、この前教えてもらった本、面白かったよ」

花丸「ほんと?気に入ってもらえてよかった〜」

梨子「故郷を離れた主人公が新しい土地でたくさんの人と出会って成長していく過程がとっても優しく描かれていて心が温かくなったよ」

花丸「ちょっと狙いすぎてて気を悪くしないかなとも思ったけど、梨子さんに読んでほしいと思ったんだ」

梨子「大丈夫。花丸ちゃんの気持ち、とっても嬉しかったよ」

花丸「えへへ…」

梨子「うふふっ」

花丸「な、なんか、こういうのって照れるね///」

梨子「そうだね。でも、いやじゃない」


梨子「…そうそうあの本の中で特に感動した場面がね」

花丸「主人公が自分の過去を無理に忘れ去ろうとしてたのに気が付いた友人が、主人公の色んな気持ちを全部受け入れた上で背中を押す場面?」

梨子「それも良い場面だったよね〜…新しい土地で出会った綺麗な夜の海を背景に、主人公が友達や今の居場所をより大事に思うようになって…でも、そこじゃなくてね」

花丸「ん〜…じゃあ、新しい土地で知り合った友人たちと一度別れて主人公が一人故郷に戻った時の話?」

梨子「あぁ、そこも良かったよね。故郷で過去の自分と向き合いながら、離れた友達との心のつながりを感じて前に進めるようになる場面。でもそこでもないんだ」

花丸「むむむ……降参ずら。梨子さんはどこが一番のお気に入りだったの?」

梨子「主人公が新しい土地に移ってすぐ、慣れない土地での決まり事や風習に戸惑っているのを見て不憫に思った地元紙の記者さんが、町内報で主人公を取り上げて記事にする場面」

花丸「!…あ、ああー、あの場面…ね」

梨子「あの記事の後、周りに知り合いも無くて、聞くに聞けない状況で四苦八苦していた主人公にみんなが手を差し伸べてくれるようになって…っていう展開が、内浦に越してきた自分に優しく接してくれたみんなと重なってじーんとしちゃった」

花丸「そ、そっかー…喜んでもらえてなによりずら〜…」

梨子「…どうしたの花丸ちゃん?なんだか反応が…」

花丸「ど、どうもしてないずら。大丈夫普通だよ平気平気」

梨子「そう?もしかしたら私の感想が地味で退屈しちゃったのかと思っちゃった」

花丸「とんでもない。梨子さんの感想を聞けて、マルは楽しいよ」

梨子「本当?なら良かった」

花丸「…ちょっとドッキリしただけずら」ボソッ

梨子「えっ?なあに?」

花丸「い、いやあ、なんでもない!なんでもないずら」

梨子「ふうん…あ、ところで花丸ちゃん。物語の本筋とは関わらない部分ですごく気になってるところがあるんだけど…」

花丸「気になるところ?」

梨子「うん。主人公と旅行者の会話の場面で、赤い洗面器を…」


しばらくその本の話で盛り上がった後
話題は元に戻って


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