梨子ちゃんとマルの平穏な日々
1- 20
108: ◆QjbAJuMwBnbV[sage saga]
2019/05/25(土) 00:01:04.02 ID:kyj2MrAw0
気を取り直して


花丸「マルは一度にたくさんの本を買うことが多くて、リュックを使うことが多いんだけど、エレベーターに乗ると周りの人の迷惑になりそうで」

梨子「確かにちょっとスペースを取っちゃうかもしれないね」

花丸「実際人がいっぱい乗ったときとか、身動きすら取れなくなって降りるのも一苦労だったり」

梨子「すし詰めだと横向いただけでぶつかっちゃいそうだね」


花丸「一人のときに中に入ってボタンを押そうと思って手を伸ばした反対側にパネルがあったり」

梨子「あー、あれ何とも言えない気持ちになるよね」


花丸「ボタン係になったときの謎の重圧感」

梨子「嫌っていうわけじゃないんだけどね。手際が悪くなっちゃうと申し訳ない気持ちになるよね」


花丸「だけど笑顔でありがとうねなんて声かけられるとその日一日あたたかい気持ちになれるずら」

梨子「感謝されたくてやってるわけじゃないのにお礼を言われると嬉しくなるって不思議だよね…」


そこで言葉を区切ると梨子さんは、マルの顔をじっと見つめて


梨子「花丸ちゃん」

花丸「?」


梨子「ありがとう」


笑顔で不意に、そんなことを言う

何についてお礼を言われたのか分からずマルが返事も出来ずにいると


梨子「一緒にお買い物に来てくれてありがとう。私、今日とっても楽しいよ」


これだ

最近こんなふうに梨子さんが東京オーラを放つことが多い気がする
それはとても強力で、度々マルを幻惑する


今日もまた梨子さんの東京オーラに翻弄されてしまう予感がしたマルは
案の定その日のお買いものでの目当ての本を
梨子さんとのお喋りに夢中になって買い忘れたことを帰宅後に気付きました


しまったしまったと心の中で焦ったのも束の間
『また一緒にお出かけする口実』ができたと考え直しました

すぐに連絡してお出かけの約束をしようかとも考えたけど

Aqoursの練習で明日も顔を合わせるのだから、その時でいいか
むしろ顔を合わせて直接その話をしたいなと思い
マルはお布団をかぶり眠りにつきました



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
202Res/176.61 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice