ダイヤ「お、お嫁さん・・・?」
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22: ◆LXjZXGUZxjdx[sage saga]
2019/03/02(土) 01:22:21.07 ID:nSoKXtCU0

花丸「人の本当の気持ちなどそう簡単に知ることなどできない。そのはずなのに、こうしていると、ダイヤさんの気持ちが私の中に流れてくるようでした。例えば、この人は何故、毎朝怖い表情で家を出るのか。この人は何故、私に働くなと言ったのか。この人は何故、先ほどの神社で私の手を握り返してくれなかったのか。この人は何故、この冷たい海風にさらされているのに、寒いから早く帰ろうと言わないのか。その何故の答えが、全部、全部、私の想像ではなく、事実として分かっていくような」

花丸「分かっていくこの人の気持ちが、私の想像でないと、今なら言い切れます。だって、この人の心臓は今はとても元気よく鼓動しています。それに、顔はとても綺麗な赤色に染まっています。夕日のせいだと言い訳ができないほどに」



ダイヤ「くっ//// ふうっ////  はぁっ、はぁっ////////」どきんどきん きゅんきゅん

花丸「・・・・・・・・」



花丸「今のダイヤさんは、朝の出勤前のダイヤさんに似ています。目つきが鋭くなり、体が大きくなったように見えます。でも、今は怖いとは思いません。普段はめったに目を合わせてくれないダイヤさんが私のことを見つめています。私を見つめるその目は、鋭く真剣ながらも、しっかりとした意思を持って、凛々しく、慈しみつつ、私の目を見つめています。今のダイヤさんは仕事のことではなく、私のことしか考えてない。私のことしか見えてない。私もダイヤさんの瞳から目を離せなくなります。とても近い距離で見つめあいます。今の私なら、ダイヤさんの気持ちが分かります。だから言葉がなくともダイヤさんが私に何を伝えたいのかも分かります。でも、私はその言葉が欲しい。だから、待ちました。ダイヤさんと暮らすようになった3年間より、この瞬間の方が長く感じられました。それでも待ちました。ダイヤさんの口が開くのを待ちました」






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