20: ◆LXjZXGUZxjdx[sage saga]
2019/03/02(土) 01:20:26.44 ID:nSoKXtCU0
花丸「そうですか。では続けます」
花丸「ある日の休日のことです。ダイヤさんから『どこかに出かけよう』と提案がありました。家ではあまり自己主張しないダイヤさんなので少し意外に思いました。どこへ? と聞き返すと、映画館とか、水族館とか、など適当な場所を挙げ、その後すぐに、『行きたくなければ別にいい』と付け加えます。これはいわゆる、デートのお誘いというものなのでしょう。ダイヤさんらしい控えめなお誘いの仕方が微笑ましく思います。こういうことはめったにないことなので、当然断りません。ですが行く場所は私に決めさせてもらいました。以前からダイヤさんと行きたかった場所があるのです。それは、朝のあの怖いダイヤさんが日中を過ごしている職場です。職場でのダイヤさんはきっとかっこいいに違いありません。そんなダイヤさんを少しでも知りたいのです。見たいのです」
花丸「『ダイヤさんの職場に行きたい』。それを聞かされたダイヤさんは、そんなところに行っても面白いものは何もない、というような表情でこちらを見返しますが、私はとにかく行きたいのですと意思表示をします。ダイヤさんは了承してくれました。いつもの朝ではダイヤさんを見送るだけの玄関。ですが、今日は一緒に靴を履いて、一緒に外に出ます。そしていつもダイヤさんが通っているであろう通勤路を一緒に歩きます。これがいつものダイヤさんが見ている光景なんだと思うと、周りを見渡すだけで胸が高鳴りました。家にいるダイヤさんしか知らない私にとって、外でのダイヤさんを知ることができるのは楽しくて仕方ありません」
ダイヤ「・・・・・////」ドキドキ
花丸「・・・・・・・・」
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