33: ◆dzX3.Do/lI[sage]
2019/02/27(水) 23:00:18.06 ID:aP5KLD6H0
「……ねえ、Pサマ」
「なんだよ」
34: ◆dzX3.Do/lI[sage]
2019/02/27(水) 23:01:33.34 ID:aP5KLD6H0
ホントに頭おかしいよね、Pサマは。
なにもないぼくのことに、こんなに熱くなるんだから。
ぼくには何もない。
35: ◆dzX3.Do/lI[sage]
2019/02/27(水) 23:01:59.45 ID:aP5KLD6H0
「Pサマ」
「今度は何だよ……」
36: ◆dzX3.Do/lI[sage]
2019/02/27(水) 23:02:27.29 ID:aP5KLD6H0
さっきまでは信じられなかったけど。あんな言葉を聞いてしまったら信じざるを得ないかな。
だってこの人は、ぼくよりもとんでもない奴なんだから。
「戻ろう、りあむ」
37: ◆dzX3.Do/lI[sage]
2019/02/27(水) 23:03:53.73 ID:aP5KLD6H0
スポットライトが当たる。みんなの視線がぼくに集まる。
……ま、驚くよね。目は真っ赤に腫れてるし、髪はぐちゃぐちゃ。
なれないメイクも直す暇なんてなかったし。
おまけにさっきので喉だってヘン。全身だるいし、これキツイな?
38: ◆dzX3.Do/lI[sage]
2019/02/27(水) 23:04:20.69 ID:aP5KLD6H0
いいよ。
だったらこれだけは、みんなに言ってやる!
39: ◆dzX3.Do/lI[sage]
2019/02/27(水) 23:04:52.90 ID:aP5KLD6H0
―――――――――
40: ◆dzX3.Do/lI[sage]
2019/02/27(水) 23:05:24.04 ID:aP5KLD6H0
そこからが、アイドル『夢見りあむ』とプロデューサーのスタートだった。
たくさんのオーディションを受けて、みんなより何週も遅れてスタートしたけれど。
アイドルになってからも炎上して、Pサマに怒られることもあったけど。
今ようやく、こうしてここに戻ってきた。
41: ◆dzX3.Do/lI[sage]
2019/02/27(水) 23:05:57.46 ID:aP5KLD6H0
「りあむ」
「どしたの?」
42: ◆dzX3.Do/lI[sage]
2019/02/27(水) 23:06:33.20 ID:aP5KLD6H0
ぼくには何もない。何もなかった。
でもPサマがいて、Pサマに手を引かれるままに走って。
いつの間にかたくさんの物がついてきた。
43: ◆dzX3.Do/lI[sage]
2019/02/27(水) 23:07:02.27 ID:aP5KLD6H0
「…………みんなーっっっ!!!」
「ぼくを、すこれ――――っっっ!!!」
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