22: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2019/02/26(火) 01:35:21.67 ID:S8Z89WUe0
紗枝父「どうしたのかね。狐につままれたような顔をして」
P「今まさに超つままれてますが」
紗枝父「……安心したまえ、ここは夢の中だ。本物の貴君は自宅でいぎたなく寝こけていよう。いいご身分であることだ」
P「アイドルの親族に夢枕に立たれてめっちゃ嫌味言われるなんてことある?」
紗枝父「まずは、娘が世話になっている。そのことに対して一度礼を言いたかった」
P「アッハイそっすか、いやまあその、なにも礼を言われたくてやってることじゃないっすけど」
P「……ええと一つ聞きたいんですけど、こないだ貰ったお狐ボタンについて」
紗枝父「小規模だが、小早川家の結界術式の一つの結晶だ。紗枝は妻の助けを借りてあれを作った」
P「そうですか。……良かった。いや、勘当と言ってましたが、なんだかんだ連絡は取り合ってるんだなぁと」
紗枝父「それは貴君には関わりのなきこと。あれしきの結界は当家の狐ならば齢二十を数える前にはたやすく形成できるものだ……が……」
P「が?」
紗枝父「……つくづく度し難き娘だ。自らの居所を示す要の結界を、よりにもよって人に託すなどとは……」
P「あのすいません、何の話かよくわからんのですが」
紗枝父「……狐があれを渡すことの意味を、知らぬと?」
P「本人は日頃の感謝って言ってましたが……」
紗枝父「……………………………………」
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