5:名無しNIPPER[saga]
2019/02/25(月) 23:33:04.85 ID:MVMHgjBu0
『あなたの誕生日に、家に行ってもいい?』
ひと月前に母からそう連絡があった時には、少しだけ驚いた。
母が私の誕生日を覚えていたこと、それから、多分祝ってくれようとしていること。
嬉しいという気持ちはもちろんあったけれど、
どちらかというと意外な気持ちの方が大きかったように思う。
でも、私はすぐにスケジュールを確認してプロデューサーに連絡した。
レッスンが入っていたけれど、なんとかずらしてもらえた。
その時はなんの迷いもなく、当たり前のようにそうしたけれど……。
今にして思えばレッスンよりも、事務所のみんなよりも、
母のことを優先する日が来るだなんて、ほんの一年前には考えられなかったことだ。
それが良いか悪いかは別にして、
少なくとも今の私は、この変化を好ましく感じていると思う。
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