47:名無しNIPPER[saga]
2019/03/12(火) 13:46:40.83 ID:rQmaNOpb0
「もしかして、これ……」
ちひろは考え抜いた結果、ある結論に辿りつく。
48:名無しNIPPER[saga]
2019/03/12(火) 13:47:10.36 ID:rQmaNOpb0
智絵里が作ったお守りの中から出てきたという事は、この毛髪は智絵里の物だという事に他ならない。
それこそ、それ以外の可能性は無いに等しかった。
49:名無しNIPPER[saga]
2019/03/12(火) 13:47:45.44 ID:rQmaNOpb0
(いつまでもこんな物を、目の前で広げているわけにはいかない……)
誰かが帰って来る前に適切に処理しなければ、ちひろにも害が及ぶのは間違いなかった。
50:名無しNIPPER[saga]
2019/03/12(火) 13:48:36.53 ID:rQmaNOpb0
ちひろは飛び上がりそうなぐらいに驚くが、誰が帰ってきたのかを確認する為に音がした方向に急いで視線を向ける。
「あっ、ちひろさん。お疲れ様です」
51:名無しNIPPER[saga]
2019/03/12(火) 13:49:02.78 ID:rQmaNOpb0
(よ、よりにもよって……帰ってきたのがPさんだなんて……)
自業自得とはいえ、ちひろは自分の運の悪さを呪った。
52:名無しNIPPER[saga]
2019/03/12(火) 13:49:59.05 ID:rQmaNOpb0
「……変なちひろさん」
そう言ってPは首を傾げる。それから自分の席に向かって移動を始めた。
53:名無しNIPPER[saga]
2019/03/12(火) 13:50:35.82 ID:rQmaNOpb0
(あっ……)
しかし、運命の女神はちひろには微笑まなかった。
54:名無しNIPPER[saga]
2019/03/12(火) 13:51:03.29 ID:rQmaNOpb0
(お、終わった、かも……)
もう何をしても無駄な抵抗にしかならないと悟ったちひろは全てを諦めた。
55:名無しNIPPER[saga]
2019/03/12(火) 13:51:30.22 ID:rQmaNOpb0
「智絵里ちゃんからPさんに渡して欲しいって頼まれて、それで中身が気になって……興味本位で中見ちゃいました」
「えっ? あぁ、そうだったんですね」
56:名無しNIPPER[saga]
2019/03/12(火) 13:52:01.32 ID:rQmaNOpb0
「ありがとうございます」
それを受け取ったPは何故か、にこやかな顔つきをしていた。
57:名無しNIPPER[saga]
2019/03/12(火) 13:52:39.41 ID:rQmaNOpb0
「あの……Pさん。その、中身の事なんですけど……」
が、どうにも嬉しそうにしているPを不憫に思い、その事実をPにへと伝えようとした。
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