陛下「聖杯戦争、ですか」-SS速報VIP

陛下「聖杯戦争、ですか」

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49:名無しNIPPER[saga]
2019/02/14(木) 22:27:04.95 ID:9Jvjh4Az0
◇◇◇

　そして、固有結界は霧散した。

　軌道を変化させられた聖剣の一撃が、世界を断ったのだ。

50:名無しNIPPER[saga]
2019/02/14(木) 22:27:59.63 ID:9Jvjh4Az0

　ぱん、と乾いた音が立て続けに二度、響いた。

　それは、柏手。老人の皺だらけの手が、打ち鳴らされた音。鋭い、刃のような音。

以下略 AAS

51:名無しNIPPER[saga]
2019/02/14(木) 22:30:19.79 ID:9Jvjh4Az0
「……時間はありません。せめて、お別れの言葉を交わしては」

「くそっ……くそくそくそくそぉ……！」

「シロウ……凛……もう、いいのです」

以下略 AAS

52:名無しNIPPER[saga]
2019/02/14(木) 22:31:16.49 ID:9Jvjh4Az0
　士郎は手の中の短剣を、自らの首筋に突き付けていた。奇妙に捻じれた刃を持つ、一振りの短剣を。

「それをすれば、貴方は私の敵になる」

　破戒すべき全ての符。

以下略 AAS

53:名無しNIPPER[saga]
2019/02/14(木) 22:32:11.75 ID:9Jvjh4Az0
◇◇◇

　間桐桜は冬木大橋の上に居た。

　衛宮士郎と共に戦場に立ちたいという願いと、安全上の問題との妥協点がこの位置だったのだ。

以下略 AAS

54:名無しNIPPER[saga]
2019/02/14(木) 22:33:24.20 ID:9Jvjh4Az0
◇◇◇

「何をやってるんだよお前はぁぁぁぁぁああああああ！」

　絶叫が響いて。

以下略 AAS

55:名無しNIPPER[saga]
2019/02/14(木) 22:37:11.48 ID:9Jvjh4Az0

「――エミヤ。アルトリア・ペンドラゴン・衛宮。そこの馬鹿の妻。つまり、陛下が守るべきこの国の民です！」

　戸籍謄本、と記された紙を突き付けて宣言する。

以下略 AAS

56:名無しNIPPER[saga]
2019/02/14(木) 22:37:49.20 ID:9Jvjh4Az0
◇◇◇

　後日談。

　衛宮邸の居間。ちゃぶ台の前で、セイバーはぴしりと正座をしていた。そのこめかみからは絶え間なく冷や汗のようなものが流れており、視線はちゃぶ台の天板に固定されている。

以下略 AAS

57:名無しNIPPER[saga]
2019/02/14(木) 22:39:39.36 ID:9Jvjh4Az0
◇◇◇

「遠坂、またやってるのか……」

　締め切られた居間に続くふすまを見て、士郎は溜息をついた。

以下略 AAS

58:名無しNIPPER[saga]
2019/02/14(木) 22:40:50.94 ID:9Jvjh4Az0

　にっこりと微笑んで、桜。なにか、その笑みに見覚えがある気がしたが、思い出せない。

「皆を幸せにする。それが、先輩の責任なんです」

以下略 AAS

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