26:名無しNIPPER[saga]
2019/02/06(水) 22:00:05.51 ID:5L3ODKzL0
ガヴ(今日ここに来て、ヴィーネは凄く楽しそうだ。あんな楽しそうなヴィーネ、見たことない)
ガヴ(少なくとも、私と過ごしてきた時間の中では、一度も……)
ガヴ(ヴィーネは私と違って気分で生きていないから、私とは違う種族だから、私みたいに恋に浮足立たない人だと思ってた)
27:名無しNIPPER[saga]
2019/02/06(水) 22:00:47.01 ID:5L3ODKzL0
ガヴ(気付けば、やり場のない怒りの矛先を、机に目がけて叩きつけていた)
ガヴ(台パンなんて日常的にやってたから、そのこと自体への抵抗は、割となかったけど)
ガヴ(二人が驚いた顔で、私を見てる)
28:名無しNIPPER[saga]
2019/02/06(水) 22:02:14.76 ID:5L3ODKzL0
ガヴ(ヴィーネの告白の場を、私の身勝手で潰してしまった)
ガヴ(このまま行けば、確実に良い雰囲気で終えられた、確勝のステージだったのに)
タプ「あっ、天真せんぱい! 待ってください!」
29:名無しNIPPER[saga]
2019/02/06(水) 22:04:26.70 ID:5L3ODKzL0
ガヴ(最低だ、私……)
ガヴ(何も手伝わないどころか、良い雰囲気を台無しにして)
ガヴ(ヴィーネ、絶対私のこと嫌いになったよな……)
30:名無しNIPPER[saga]
2019/02/06(水) 22:05:24.62 ID:5L3ODKzL0
ヴィーネ「昨日ネトゲで何か嫌なことでもあったの? それともちゃんと寝れなかったとか。もしかして、私が何か変なことしちゃったとか……」
ガヴ「待てよ、待てよヴィーネ!」
ガヴ「なんで私の心配なんかするんだよ! 一世一代の告白の場を台無しにしたんだぞ! 折角上手く行ってた空気を台無しにした極悪人なんだぞ! なんでそんな優しくするんだよ、なんでだよ……!」
31:名無しNIPPER[saga]
2019/02/06(水) 22:06:43.06 ID:5L3ODKzL0
ヴィーネ「……何よ、自分をひたすらに責めて。らしくもないわね」
ヴィーネ「確かに、告白のチャンス云々は、ちょっと嘘ついた。でも、別段気にしてないのも本当なの」
ヴィーネ「自分の恋より、私はガヴがこんなことを気に病む方が辛い。ガヴがいつも通り、幸せそうにいてくれる方が、私は嬉しい」
32:名無しNIPPER[saga]
2019/02/06(水) 22:08:37.39 ID:5L3ODKzL0
ガヴ「……何だよ……」
ガヴ(こんな立場なのに、心が温かくて、しょうがない)
ガヴ(そうだ、私は元より、ヴィーネの恋を叶えるためにここに来たんだ。理由はこの気持ちへの恩返しってことにすればいい。ガラじゃないなんて、知った事か)
33:名無しNIPPER[saga]
2019/02/06(水) 22:09:36.85 ID:5L3ODKzL0
ガヴ「お、驚かして悪かった、ヴィーネ!」
ヴィーネ「別にいいわよ。それより、大丈夫なの?」
ガヴ「あぁ、実は最近風呂に入ってなくてさ、朝から小蠅が鬱陶しかったんだ。それで、地獄に送ってやろうかと思って、ありったけの力を込めて、そんで、ばーん! って」
34:名無しNIPPER[saga]
2019/02/06(水) 22:10:14.23 ID:5L3ODKzL0
ガヴ「やー、悪い悪い! 今手洗うのに忙しいから、先戻っててくれよ」
ヴィーネ「はいはい……タプちゃんにもそう言っておくわ。あの子、あんたの豹変に怯えてたんだからね」
ガヴ「っ……良いから、早く行けって」
35:名無しNIPPER[saga]
2019/02/06(水) 22:11:17.76 ID:5L3ODKzL0
タプ「て、天真先輩! その、大丈夫ですか?」
ガヴ「わりーわりー、ヴィーネがいなかったら風呂入るのも億劫でさぁ」
タプ「もう、天真せんぱいは月乃瀬せんぱいに頼り過ぎですよ!」
36:名無しNIPPER[saga]
2019/02/06(水) 22:11:57.22 ID:5L3ODKzL0
ガヴ「でも本当に面倒見が良くて優しいんだよなーヴィーネは。きっといいお嫁さんに、なれるだろうなぁ〜……」
ヴィーネ「ちょっとガヴ! いくら何でも露骨じゃない、タプちゃんに怪訝な目で見られたら……」
ガヴ「大丈夫大丈夫、事実そうなんだし、それに……」
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