49: ◆O.FqorSBYM[saga]
2019/02/05(火) 22:04:51.91 ID:4nY8lxvX0
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ネモ「あとちょいあとちょい...あとちょい!」
もこっち「馬鹿、こっからが鬼門だっての!」
ネモ「あーこんなことなら必殺技温存しておけばよかった!」
ゆり「...」ジー
いよいよ終盤、ゲームの最後がそこに。
最後のボスは悪魔、それを退治するべく2人が奮闘する。
ネモ「うわっ!? あぶないっ!?」
もこっち「やべっ! まだ形態残ってるのにHPが1になっちまったじゃねーか!」
ネモ「知らないよっ! 私だって残り1だよっ!」
もこっち「...お、泣いた! 泣いた形態がラストだぞ!」
ネモ「行けそう!? 勝てそう!? もうリトライは嫌だよ!?」
ゆり「...」ジー
まるで自らが悪魔を倒そうとしているような。
オタク特有の卓越した集中力が、臨場感を醸し出す。
あと少し、もうこのラスボスだけで何十回も再挑戦し続けてきた。
ネモ「──うわああああ、ごめん死んじゃった!」
もこっち「ヤバイヤバイ、私ももう限界かも...っ!」
ゆり「...あ! 必殺技使えるんじゃない?」
もこっち「──マジで!?」
正直見ている余裕などない。
第三者の目を持って、ようやく必殺技のゲージを認識できた。
彼女のアドバイスを耳に入れると、すぐさまにコントローラーを激しく動かした。
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