分別のつかない僕っ娘「要するに、善悪とは主観的なものなんだよ」
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24:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/03(日) 21:33:51.39 ID:akmR/FL90
「ふぅ……じゃあ、次は私の番ね」
「はい?」
「ああ、違った。あなたの番、だったわね?」

愕然とする俺に背を向け、悪党は尻を出した。

「うわっ! な、何をやっているんだ!?」
「お尻を出さないと、キス出来ないでしょ?」
「俺はそんなことをするなんて言ってない!」

視線を逸らし拒否すると悪党が悲しげに囁く。

「ここまできて、やめるの?」
「うっ……」
「正義の味方って、案外、無責任なのね」
「そ、そんなことはない!」

俺は正義の味方。途中で投げ出したりしない。

「だったら、キス、出来るわよね?」
「……朝飯前だ」
「私としては、別に夕飯の後でもいいけど?」
「いいから、さっさと済ませるぞ!」

こんな奴と長く一緒に居たら、おかしくなる。

「おらっ! 尻をこっちに突き出せよ、悪党!」
「きゃっ! 乱暴にしないで」
「あっ……悪い。痛かったか?」
「ううん。平気だけど、優しくして?」
「お、おう」

まるで少女みたいな悲鳴に思わずときめいた。


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