『ブギーポップは笑わない』は視聴者の方が笑えない糞アニメ
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23:名無しNIPPER[saga]
2019/01/28(月) 22:56:09.67 ID:jl22JSNCO
 投稿可能文字数は感覚として染み付いていたし十分に注意もしていたはずだったが、それでも死神のワイヤーの速度に煽られる形で、つい記事の一つが一線を超えてしまった。

 もちろん、短縮や分割をした上で投稿し直すことは可能であり、取り返しのつかないミスではない。だがどのみち、今のような記事のままでは黒帽子を退けるイメージが増田≠ノはどうしても湧いてこなかった。一瞬とはいえ立ち止まったことで、その現状を自覚してしまったのだ。

 手の止まった増田≠前に黒帽子は、今度こそ必殺の一撃を放とうとでもいうのか、妙にゆったりとした動きでワイヤーを構える。

「……………………!」

 迫りくる「死」を前にして、これまで匿名ダイアリーという修羅の空間を支配してきた圧倒的な異能が、限界を超えて稼働する。

 その果てで、遂に増田≠ヘ起死回生の一手にたどりついた。

「!」

 打鍵音がひとつながりに聞こえるほどの神速で記事を執筆し、投稿した。


『口笛を吹いて現れる黒帽子の死神だけど、笑顔の素敵なJKを飛び降り自殺に追い込んだ時の思い出を語るよ』


 投稿するやいなや、凄まじい大炎上が巻き起こった。100、200、300、500……みるみるうちに1000ブクマの大台を超えて炎上、すなわちバズは拡大し続けている。

 それは、たとえどんな「設定」であれ強固に定着させるのに申し分ないほど巨大な「承認」だった。

「――というわけさ。こんな形で浮かび上がることになるとは、僕も思っていなかったがね」

 澄んだボーイソプラノが増田=Aいや、「黒帽子の増田=vの口からこぼれる。


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