『ブギーポップは笑わない』は視聴者の方が笑えない糞アニメ
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2:名無しNIPPER
2019/01/28(月) 22:02:15.78 ID:jh53x2rBO
普通に面白いだろアニメも


3:名無しNIPPER[saga]
2019/01/28(月) 22:04:31.00 ID:jl22JSNCO
そこまで打ち込んだところで増田≠ヘ確認画面に進み、実際に表示される際の見え方をチェックする。特に問題のないことを確認して「この内容を登録する」ボタンをクリックした。

 大きく息を吐き、しばし目を閉じて時間が過ぎるのを待つ。ヘッドホンからは、路地裏の秘密クラブについて女性ボーカルが歌うハスキーな声が流れているが、別に増田≠フ趣味ではない。無音よりは多少の「雑音」があった方が集中しやすいという程度の理由で、適当にまとめて違法ダウンロードしたファイルをランダム再生しているだけだ。

 曲が終わったのを合図に目を開き、さきほど投稿した「記事」のページをリロードした。夜の10時過ぎというお誂え向きの時間だけあり、セルクマなどという姑息な真似をせずともブックマークが既に30ほど集まり始めている。トラックバックも、上から目線の傲慢な評価への反発が7割、同意が2割、元記事とほとんど無関係の独りよがりのつまらないネタが少々という予想通りの傾向で、活発に反応してくれている。
以下略 AAS



4:名無しNIPPER[saga]
2019/01/28(月) 22:07:58.28 ID:jl22JSNCO
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5:名無しNIPPER
2019/01/28(月) 22:08:46.95 ID:jl22JSNCO
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6:名無しNIPPER
2019/01/28(月) 22:09:21.88 ID:jl22JSNCO
書き込めない


7:名無しNIPPER
2019/01/28(月) 22:10:38.23 ID:jl22JSNCO
増田≠ヘ昔から、「自分」というものを持たない人間だった。

 自己主張が少なく控えめな性格、という程度の話ではない。何が好きで何が嫌いなのか、何が得意で何が苦手なのか、人に聞かれるたびに例外なく言葉に詰まった。単にそれを表現するのが下手というだけではなく、自分がどんな人間なのか増田℃ゥ身どうしてもよく分からないのだった。

 そのため、自己紹介ではいつもひどく苦労させられた。胸の内を語ることのない秘密主義の人間と見なされ、親しい友人を作ることも難しく、いつも孤独に過ごすこととなったが、それが嫌なのかどうかすら増田≠ノは判断ができなかった。
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[sage]
2019/01/28(月) 22:10:41.05 ID:sfTETt5A0
イタチ


9:すいません書き込めました
2019/01/28(月) 22:11:11.24 ID:jl22JSNCO
特に書きたい内容があったわけではない。ただ、睡眠不足と空腹でからっぽになった頭を満たす、得体の知れない衝動に従いキーボードを叩いた。

 出来上がったその文章は、保育園への子供の入園申し込みをしていたが落選してしまった母親、という「設定」で、政治批判もまじえつつ全体としてはどうにもならない怒りを乱暴な口調で八つ当たり気味にぶつける、といった感じの記事になった。

 実際には、保育園への申し込みどころか、当時から現在に至るまで増田≠ヘ結婚すらしてはいないのだが。
以下略 AAS



10:名無しNIPPER[saga]
2019/01/28(月) 22:14:48.80 ID:jl22JSNCO
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11:名無しNIPPER[saga]
2019/01/28(月) 22:15:36.85 ID:jl22JSNCO
 ここでなら、自由に「言葉」を操ることができる。

 その確信を得てからは、坂を転がり落ちるように、この匿名ブログへとのめり込んでいった。

 様々な立場の人間になったつもりで書いた記事を投稿し続けるうちに、増田≠ヘ奇妙な現象に気がつく。ひとたび題材を決めて書き始めてしまえば、それまで全く知識も関心も無かったどんな分野についても、どういうわけか淀みなく言葉が湧き出すのだ。
以下略 AAS



12:名無しNIPPER[saga]
2019/01/28(月) 22:16:05.32 ID:jl22JSNCO
実際、増田≠フ書いた記事には、著名人気ブロガーですら不可能なほどの高確率で100を超えるブクマが次々と付いた。SNSでも拡散され、ネット上の話題を取り上げる(といえば聞こえは良いが他人の褌で相撲を取るしか能がない)ニュースサイトの元ネタにもなり、つまり――「バズって」いた。

 本格的に活動を始めてから、増田≠ヘ毎日多数の記事を投稿し続けている。増田∴ネ外の利用者は誰一人気づいていないが、今ではこの匿名ブログサービスにおける人気記事の、実に九割以上が増田∴齔lの手によるものなのだった。もはやここは増田≠フしろしめす王国なのである。

 そして、増田≠フ支配は電脳空間にとどまらずより大きく広がろうとしている。増田≠フ記事が読者から引き出す強い感情。これを利用し、流されやすい一部の読者の行動を誘導することで、増田≠ヘ既に現実でも大小さまざまな事件を引き起こす「実験」を成功させていた。だが、それぞれの事件自体に関連性は全くなく、膨大な投稿量を多数のIDに分散しているため、運営会社ですら事件の背後にいる増田≠フ存在には手が届いていなかった。
以下略 AAS



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