『ブギーポップは笑わない』は視聴者の方が笑えない糞アニメ
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名無しNIPPER
[saga]
2019/01/28(月) 22:27:17.30 ID:jl22JSNCO
実のところ増田≠ノとっても、匿名ブログのこのような使い方は初めてのことだった。だがその事実を意識することすらなく、増田≠ヘこの応用をごく自然に行っていた。まるでこれが本来の用法だったかのように。
警察官の増田≠ヘ、いかにも手慣れた動きで腰のホルスターから素早く拳銃を引き抜いて安全装置を外すと、黒帽子の頭に狙いをつける。この距離なら外すことはないだろうし、さすがに銃弾を正面から受けても平気ということはあるまい。
しかし弾丸が発射されるより早く、引き金にかけた増田≠フ指をめがけて光が走った。
「そんな危ないものは下ろした方がいい」
切断された指がぽろぽろと床に転がり、増田≠ヘ拳銃を取り落とした。重い金属が床に叩きつけられる、ごとん、という音が響く。
「!」
失った指の痛みにのたうち回る間もなく、再び飛び来たワイヤーが増田≠フ首に絡みついた。鋼糸はそのまま、いともたやすく肉に食い込み――
「……!」
一瞬のブラックアウトの後、警察官の「設定」もあえなく消え去ったことを増田≠ヘ悟る。
増田≠ヘ、次の「設定」を求めて、慌ててキーボードを叩き始めた。殺されないためにはそうするしかない。
黒帽子がワイヤーを一振りするたびに、現在の増田≠フ「設定」が消滅する。増田≠ヘ超スピードで匿名ダイアリーに記事を書き込み、新たな「設定」を得る。その繰り返しが続いた。
格闘家、ヤクザ、猟師、力士、1200万ドルの機械義手を身につけ「捕らわれざる邪悪」の二つ名を持つ元アメリカ特殊部隊員……
考えうる限りの、個人戦闘能力の高い人間の立場で書かれた記事を投稿し、その「設定」を使って制圧を試みる。だが、いずれの力をもってしても、増田≠ヘ黒帽子の体に触れることさえできなかった。
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